退職することを公表し、引継ぎを行う中で同僚や先輩後輩から連絡先を聞かれる場合があります。
また、あなた自身も気の合う仲間の連絡先を聞いておきたい…と思うかもしれません。今回は退職前の連絡先交換のメリットデメリットをご紹介します。
退職前に連絡先を交換するメリット
退職前に今の職場の人と連絡先交換することのメリットは2つあります。
今まで築き上げた人間関係をなくさないで済む
アラサー女性の初めての転職の場合、5年程度今の職場に勤めていたことになります。5年間の人間関係を転職に伴い全くのゼロにしてしまうのはもったいないです。
職場には嫌な人もいたでしょうが、気の合う人や個人的にご飯に行くような友人もいるのではないでしょうか?退職するからといって関係がすべてなくなることはありません。仲の良い人とは退職後も交流を続けましょう。
仕事の悩みを相談できる関係になるかも?
転職することで大きく変わることは仕事の悩みを相談しやすくなる点です。同じ職場にいると、多少ながらも利害関係があります。
上司の悪口で盛り上がれても、仕事のノルマや作業方法などはなかなか相談できません。マウンティングになったりお互いの能力をある程度把握しているのでけん制したり、腹を割って話しづらいです。
転職してしまえば、仕事のできるできないを同じ物差しで測れなくなるので、気楽に話すことができるようになります。
さらにあなたの仕事に対するスタンス(真面目とか丁寧とかトークスキルがあるとかフォローがうまいとか)を知っている元同僚ならば学生時代の友達よりももっと具体的にアドバイスをくれたりします。とても貴重な友人になるでしょう。
逆に相手から仕事の相談されたときも、転職して視野の広がったあなたからのアドバイスに助けられることもあるはずです。お互い持ちつ持たれつ尊重しあう関係になれる可能性大です!
連絡先を交換するときの注意点!
連絡先を交換するメリットはありますが、注意してほしいことがあります。
連絡先交換後、元同僚や元後輩に転職を勧めるのはNGです。
あなたは転職して幸せになったとしても相手も幸せであるとは限りません。そもそも今の職場に満足しているから転職していないのでしょう。「転職したほうがいいよ~。」「今の職場は止めるべきだよ!」というのは相手にとっては不快です。
転職のことを質問されたら答えるにとどめ、相手に対して「転職した=幸せ」のマウンティングは絶対にしてはいけません。友情が壊れる一番の要因です。
退職前に連絡先を交換するデメリット
逆に、連絡先を交換するデメリットも2つあります。
連絡先を知っている分、少しずつ疎遠になる寂しさがある
退職後は今までのように毎日顔を合わせることもなくなり、Lineなどの連絡の頻度もどんどん少なくなります。関係性と距離が変わったのだから仕方がありませんが、それを寂しいと感じるなら最初から連絡先は交換しない方がいいかもしれません。
少なくとも、退職後は定期的なご飯会や飲み会、お茶などイベントがない限り連絡はないと思っていた方が幸せです。
あなたにも相手にも日々仕事があります。仕事の間のリラックスタイムをほんの少しだけ共有することができれば十分良い関係です。日々の出来事を一から十まで共有する必要はないのです。転職を機に交友関係の距離感を見直してみてくださいね!
前職が懐かしく、転職を後悔するかもしれない
あなたが転職したてで新たな職場になじめていないとき、SNSやグループLINEで元の職場の仲間が楽しそうにしているのを見ると、転職しなければよかったと不安になるリスクがあります。
その瞬間のSNSの盛り上がりはとてもまぶしく見えます。しかしあなたが転職しようと思ったのは、瞬間がどんなに輝いていても、その職場に一生勤めることはできないと思ったからではないでしょうか?決断は間違っていません。
気持ちがブレる恐れのある人は、新たな職場に慣れるまで前職の方との連絡は避けるべきでしょう。
一方で、職場に残った方から見れば、転職を決めて退職した人(=あなた)は輝いて見えます。自分ができなかった大きな決断をして一歩踏み出す勇気を持っているからです。
あなたが輝いて見えるから、負けじと誇張して楽しさをアピールしてくる場合もあります。隣の芝は青く見えがちです。あまり感化されないようにしてくださいね。
退職前の連絡先の聞き方と断り方
連絡先交換のメリットデメリットを確認したうえで、連絡先を聞きたい、教えたくないときにどうすればよいのかお伝えします。
退職前の連絡先の聞き方
「引き継いだことで何かあったらいけないから、連絡先交換しておいてもいいかな?」
仕事を理由に連絡先を交換するといいかもしれません。何のための連絡先交換なのか明確にしましょう。
交換はLINEだけにして、TwitterやInstagramなど相手のプライベートが見えるSNSまで踏み込まないことがオススメです。
退職前の連絡先を聞かれた時の断り方
「これ連絡先~」と交換したのち、後日こっそり削除する。
無理に断って微妙な空気になるよりかは、軽く交換しておいて顔を合わせなくなった後日にこっそり削除しましょう。相手も心機一転頑張るんだなと理解してくれるでしょう。
最初から、「今後一切の付き合い断ち切る予定なので!」とか宣言すると、ヤバいやつ認定されます。とりあえず連絡先交換して、最終出社日後に連絡先を削除しましょう。
また、送別会がある場合は送別会の席で連絡先を聞かれることが多いです。送別会の日は終業後すぐにスマホの電源を落としましょう。
連絡先を聞かれても、「見てくださいこれ、充電切れちゃって…。連絡先交換できないのも運命ですかね~」と、スマホを振りかざして連絡先交換を断ってしまいましょう!
職場であなたの連絡先を知っている友達がいれば、事前に「今日の送別会では連絡先交換したくないから、私の連絡先を他の人に教えないでほしいんだ…。」と根回しするのも大事ですよ!
退職後に引継の確認電話が来たときの対応方法
引継ぎに漏れがあったり、業務を担当してみて初めて不明点が出ることなど、あなたが退職後に元の職場の人が困るあります。せっかく同じ会社で頑張った仲間なので何かの縁として、多少は確認電話に対応してあげたほうがいいでしょう。
ただし、個人的には次の条件を満たす場合のみ、連絡に応じるのが妥当だと思います。
- 退職した自分しかわかりえないことの質問対応
- 最終出社日から2週間~せいぜい1か月までが対応の限度
- すでに新たな職場で働いているなら、業務時間中は対応しない
辞めてからあまりにも親切に対応しすぎると、社内で解決できることでも簡単に質問してくる場合があります。毎日のように電話がかかってきたり、横柄な態度で問い合わせてきたら付き合う必要はありません。
退職後にあなたの大切な時間を搾取される必要はありません。
義理は果たしたと思ったら、断っていいでしょう。ブラック企業に勤めていたり、退職後に間なく転職したなら、退職後は一切対応しなくてもいいと思います。
負担だな、連絡多くて嫌だなと思ったら、「新生活が始まったので、引継ぎした以上のことはもう対応できる状態じゃありません」と言って断ってしまいましょう。退職した瞬間からあなたと前職は関係ありません。
まとめ
連絡先を知ることで、自分にはツテがあると思わないでください。今まで築き上げた人間関係を「ツテ」とすることが一番嫌われることだと私は思います。
- 連絡先交換は友達として付き合いたいかどうかで決めよう
- 連絡先交換後疎遠になってもそれもまた人生と割り切ろう
飛ぶ鳥あとを濁さずで、良い関係で職場から巣立っていきたいですね!
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした!