興味がない人にとって、宗教勧誘って嫌なイメージありますよね。会社という閉ざされた空間で宗教勧誘されたら、しんどいですよね。
宗教勧誘に合ったときの自衛策をお伝えします!
- 信教の自由って何?
- 職場で宗教勧誘された時どうすればいい?
- 宗教勧誘のお断りフレーズとは?
- 会社が特定の宗教を信仰していたとき
職場で宗教勧誘に悩んでいたらぜひ読み進めてください!
信教の自由があるから、職場での宗教勧誘も自由なの?
職場で宗教の勧誘されるととても煩わしいです。仕事中や休憩時間、終業後もしつこく勧誘されるともう会社を辞めてしまいたくなります。
でも、こっちが迷惑かけられているのに辞めるのはなんだかおかしい気がします。
まず前提として、宗教の自由が保障されています。
19条(思想及び良心の自由)
思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
20条(信教の自由、国の宗教活動の禁止)
(第1項)信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
(第2項)何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
(第3項)国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
引用:日本国憲法 より
また労働基準法でも、どの宗教を信じるか?による差別が禁止されています。
第3条(均等待遇)
使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取扱をしてはならない。
引用:労働基準法 より
労働基準法第3条の「信条」の中にどんな宗教を信じているか?が含まれるため、宗教によって、差別的な扱いが禁止されています。
職場で信仰する宗教を規制することはできません。
しかし、会社には職場の秩序を維持する権限があります。
宗教勧誘が他の社員にとって迷惑行為であるなら職場秩序を守るため宗教勧誘を控えるよう指導することは可能です。
また、社員には仕事をしに会社に来ているので、業務時間中は誠実に仕事に専念する「職務専念義務」があります。
宗教活動で、職務専念義務を果たしていなければ、会社はちゃんと仕事をするように指導することができます。
宗教勧誘に対する、職場への相談方法とは
宗教はかなりデリケートな話題なので尻込みしてしまう上司も多いでしょう。
仕事中に宗教活動や勧誘してくる人がいる場合
迷惑を被ったら、宗教勧誘してくる人にきちんと指導できるよう、根拠を用意しましょう。
根拠として、あなたの会社の就業規則の「服務規律または服務心得」を確認してください。
第●条(服務心得)第●項
会社の許可なく就業場所で宗教活動・政治活動又は業務に関係のない集会、 文書掲示・配布・放送等の行為をしないこと
就業規則に上記のような条文がきっとあるはずです。
この条文があれば、迷惑な宗教勧誘に対して「服務規律違反による懲戒処分」が可能になります。
上手く指導ができない上司がいれば、そっと就業規則を見せてあげましょう。
時間外や休日に宗教活動をしてくる人がいる場合
就業時間外や休日、事業所外の私生活での行為に会社が口出しすることは基本的にできません。
しかし、休日に宗教勧誘されるのはかなり精神的に苦痛です。我慢しないで休日のことでも宗教勧誘を受けたら会社に報告しましょう。
なぜなら、休日に宗教勧誘された場合でも、会社が介入できる場合があるからです。
それが、「社員としての地位を利用して行われた」ことに対して、迷惑を被った場合です。
当たり前ですが、宗教勧誘者があなたに勧誘してきたのは、同じ職場で働いていて面識があったからです。
職場で関係を利用して、宗教加入した=「社員の地位を利用した」勧誘活動になります。
社内で協力して仕事をする都合、勧誘された場合も簡単に断りにくく職場の環境が悪くなります。
第●条(服務規律)第●項
他労働者としてふさわしくない行為をしないこと。
他の従業員と協力して業務を行い、行動に品位を保つなどして、職場環境の向上に努めること。
などと就業規則に行動指針が示されている条文があるはずです。
条文をもとに、良好な職場環境を守るため、たとえ社外や休日に発生した宗教勧誘行為であっても、懲戒処分できることがあります。
職場外で宗教勧誘された場合は、いつ、どこで、どのよう宗教勧誘を受けたか記録して、会社に報告しましょう。
証拠集めは大変ですが、「言った、言わない」の争いにならないため、あなたの身を守るために頑張るしかありません。
宗教勧誘に対する、オススメお断りフレーズ
会社が指導してもどうしても宗教勧誘してくるときに、使えるお断りフレーズを紹介します。相手に期待させず、びしっと断ることが、ポイントです。
真面目系の回答
「先祖代々の信仰がありますので、改宗すると絶縁されるのでお断りさせていただきます。」
「我が家は●●宗なので、ほかの宗教に興味がありません。信教の自由があるので今後は他の宗派のご紹介は無駄になるので結構です。」
「そのお話、業務と関係ないですよね?ここ、職場なので業務に関係ない話はやめてもらえますか。」
とことん真面目に、勧誘を突っぱねましょう。
勤務成績はちゃんとしてるけど宗教に熱心な人には真面目に断るのが有効です。
意外にも布教してくる人は、他の宗派には不干渉なことが多いです。信じる宗教があるなら、きちんと伝えて距離を置くようにできるはずです。
お互い尊重しあいましょうってことなんですが…。稀に他の宗教を攻撃する宗派もあるので様子を見ながら話してみましょう。
面白系の回答
「アニメ●●の▲▲君が私の唯一神なんです。二股は許されないんです!!ってゆうか、××さんも▲▲君を唯一神にすべきです!だって▲▲君は~~~(以下省略)」
「宗教の話と政治の話と野球の話は炎上するから、SNSでもリアルでも話題にしないって決めてるんです!この信条は絶対譲れないので、他当たって下さ~い!」
「過去にノルマ達成のために、宗教紹介されて、時間的にも、金銭的にも無駄にしたことあったので、私の神様は私だけって決めたんですぅ~。トラウマなので××さんが好き嫌いとか、××さんが信じる宗教が正しいかどうかは全く関係なく、宗教の話全般、私にはNGでお願いしますぅ~」
勧誘してくる人から、やべぇヤツ認定されましょう。
オープンに宗教活動してくる人はしつこいので、勧誘するのが無駄と思わせるこの断り方がいいでしょう。
キレる系の回答
「神様に願わなきゃいけないほど、私が不幸に見えるんですが?私のこと?私の何が分かるっていうんです?モラハラなんですか?え、怖っ!」
「宗教の話を職場に持ち込むのって引くんですけど…。興味がないので今後一切そういう話はしないでください。職場でも、職場外でも、次にその話してきたらすぐに人事とハラスメント相談室に言いますから。」
「宗教は興味ないのでお断りします。あと、宗教勧誘を断った今日以降に職場で理不尽なことをされたら、宗教を断ったことが理由で差別的な扱いのパワハラを受けたと報告します。今後も今までと同じビジネスライクの対応をしてください。」
相手を見て勧誘を仕掛けてくる人には、人事や総務を味方につけた逆切れしてハラスメント問題に格上げするのが有効です。
立場が弱い人を狙って宗教活動してくる人は一対一でやりあうのは面倒なので要注意です。
以上のようなフレーズを使って、宗教勧誘をお断りしてくださいね!
会社が特定の宗教を信仰していたら…。
特定の従業員ではなく、会社自体が宗教活動を社員に強制してくる可能性も稀にあります。
社内行事に宗教活動がある
社内行事の中に堂々と宗教イベントが組み込まれている会社もあります。
ただし、宗教活動をしている会社かどうか見極めは難しいです。
日本は宗教行事が形骸化して季節のイベント化していることが多く、一概に●●という行事は宗教活動!とは言いにくいのが現状だからです。
宗教活動かどうかは、あなたが「宗教活動を強制されている…」と感じたとき、という感覚的なものかもしれません。
- 職場で自由参加の忘年会兼クリスマスパーティーを開いた
- 毎年、会社の企画で近くの神社へ初詣にいく
- 商売繁盛を願って社内に神棚が飾られている
- 会社からよく分からないお守りやお札を持たされる
- 定期的に、宗教的なお話を聞く会が職場で開かれる
- ある宗教に入会を強制させられた
これらのことを、適当に聞き流せてあまり気にならない人もいれば、宗教っぽい話になると拒絶反応が起こる人もいます。宗教への感覚は人それぞれです。
クリスマスパーティーなんて、日本では宗教と思う人の方が少ないかもしれません。会社も宗教活動とは認識していないパターンもあります。
この宗教の行事に付き合わされている、異常だ…。と思うことがあれば、宗教活動に巻き込まれていると言って良いでしょう。
宗教行事でも労働時間なら残業代が出る
大切なのは、参加することが会社命令の場合、宗教行為も労働時間に該当します。時間外に行う行事なら残業代が発生します。
「これはあなたの健康と安全のために行っているから仕事じゃないよ」とか「仕事ではなく行事だから残業代は出ないよ」
というのは嘘です。労働時間に該当します。
「労働時間にならないなら、私は参加しません。自由参加だから労働時間じゃないんですよね?」と聞きましょう。
参加を強制するなら間違いなく労働時間になります。社内の宗教行事時間中は、未払い賃金が発生しているかもしれませんね。
意識・無意識にかかわらず宗教活動に拒否感を感じたら、早めに会社に見切りをつけて転職先を探したほうがいいです。
だって、会社の宗教活動を一社員が止めることは不可能です。あなたと会社の価値観が一致することはありません。
もっと価値観の合う職場はいくらでもあります。
不快な思いを我慢し続ける必要はないのです。もっと自分の気持ちを大切にして仕事を選んでください。
まとめ
宗教勧誘があったときは、就業規則をチェックして、服務規律違反で処分してもらいましょう!直接勧誘があったときはびしっと断りましょう。
関係が悪化しても、最初に関係を壊したのは宗教勧誘してきた方です。
気遣う必要はありません!上司が何も対応してくれないなら、そんな職場おさらばしてしたっていいんですよ!
今日も一日お疲れさまでした。最後まで読んで下さりありがとうございました!