インフルエンザの予防接種の時期ですね。コロナ禍もあり、会社によっては予防接種を強く推進するところもあるでしょう。
会社の圧が凄い中、予防接種を受けたくないとき、どのように断ればいいのか解説します!
- インフル予防接種の強制はNG
- 予防接種なしでインフルにかかっても罰則はNG
- 予防接種のお断り方法&フレーズとは?
インフルエンザ予防接種を強制しようとする会社にうんざりしている人は、ぜひ続きをご確認ください!
会社からのインフルエンザワクチン接種強制はNG!
そもそも、インフルエンザワクチンの予防接種を会社は強制してはいけません。
なぜインフルエンザ予防接種は強要できないの?
インフルエンザワクチンには人によっては副作用(副反応)が起こる場合があるからです。
結論から言うと、インフルエンザワクチンの接種を拒むことは可能で、何の問題もありません。
また、ワクチン接種を拒むことであなたが社内で不利益に扱われるのは不当な行為でパワハラに該当してもおかしくありません。
そもそも、卵アレルギーの人はインフルエンザワクチンを接種することができないので、絶対に強制接種はできません。
副作用も色々あります。
軽微なもので、全身のだるさ、発熱、悪寒、下痢、嘔吐、めまいなどの症状。
重篤なもので、アナフィラキシーショック、喘息の発作、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群、肝機能障害、黄疸などの症状もあります。
しかも、インフルエンザワクチンはインフルエンザの発症を完全に抑えるものではありません。ワクチンの効果は、症状を軽減させ重篤化を防ぐという点になっています。
絶対に感染を防ぐわけでもないのにワクチン接種を強制するのは、接種根拠が弱いでしょう。予防接種を受けるのが嫌なら断っても大丈夫です。
予防接種を拒否できる根拠とは?
「インフルエンザ予防接種実施要領」というものが厚生労働省のHPで公開されています。
インフルエンザ予防接種実施要領
2対象者に対する周知
インフルエンザの予防接種を行う際は、(中略)インフルエンザの予防接種の対象者に対して、インフルエンザの予防接種は、接種を受ける法律上の義務は無く、かつ、自らの意思で接種を希望する者のみに接種を行うものであることをあらかじめ明示した上、(中略)その他の適当な措置をとること。
その際、予防接種法の趣旨を踏まえ、積極的な接種勧奨にわたることのないよう留意す ること。
(参考)厚生労働省HP https://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/tp1107-1d.html
リンクもつけておきますね↓
この実施要領は医療機関向けの通知ですが、重要なことが書いてあります。
- インフルエンザの予防接種は法律上の義務ではない
- 希望者のみが予防接種を行うものである
と明記されているのです。
業務上、インフルエンザに罹らないように注意が必要な職種でも、仕事理由に予防接種が強制されることはありません。
インフルエンザにかかって懲戒処分もNG!
ワクチン接種しなかった人がインフルエンザに罹ったら、
「君が予防接種を拒否したからインフルエンザに罹ったんだよ。体調管理をできず、突然休んで周りに迷惑をかけたよね。分かってる?」
など言って、懲戒処分をほのめかされることがあります。
インフルエンザに罹って休んだからって、不利益に扱われるのは絶対にありえません!
ただし、休んだ結果
- 営業目標が未達になった
- 外回りができず、新規の契約が取れなかった
- 休んだ日の業務引継ぎに不備ありクレームが出た
など間接的な理由により評価が下がることはあり得ます。
「インフルエンザに罹った人の業務のサポートはする必要ない」など、インフルエンザ発症者を見捨てたり、圧力をかけてくることは、パワハラです。
あまりにも理不尽に扱われると感じた場合は、
「インフルエンザワクチン接種拒否で、上司から嫌がらせを受けている…。」
と社内外問わずハラスメントの相談窓口に相談しましょう。
悪意を向けられると、免疫力も落ちて元気な人でも気分が悪くなりますね。
日ごろから免疫力を上げる習慣付けて、インフルエンザ対策の自己防衛が必要です。
温活しながら上司のパワハラに対抗しましょう。
予防接種の強制を上手く断るための言い方
最後に予防接種の断り方をご紹介します。
予防接種を強制されたくないなら、手っ取り早く副作用が出るからワクチンを打てないというのが確実です。
なお、注射が嫌いだからというのは理由が弱いのでオススメできません。
アレルギーで回避するフレーズ
一番手っ取り早いのは、アレルギーを理由に予防接種を回避する方法です。
「アレルギーがあり、インフルエンザワクチンを接種することはできません」
「過去に、インフルエンザワクチンで発熱(めまい・だるさ・嘔吐)の副作用が出たことがあります。副作用がまた出るといけないので、ワクチン接種はできません」
とか
「ワクチン接種で体調不良になり、診断書はありませんが、医師からインフルエンザワクチン接種は控えるように言われています。医師の指示に従います。」
などと言ってみてはいかがでしょうか?
もちろん副作用が出たことがない人はこの理由を使わない方が良いです。
しかし、強情な上司がパワハラすれすれで予防接種を強要してくるときは仕方がありません。
副作用が出たことがなくても、バレることはないのでと副作用が理由で予防接種は受けれないと伝えて大丈夫です。
補助金が出る場合など優遇措置をちらつかせる職場の場合
予防接種の補助金が出る会社って結構あります。
会社から補助がでる=予防接種の義務 ではありません。
お金が出ようと、接種するかどうかの選択権はあなたにあることを忘れないでください。
「ワクチン補助金があったとしても、接種した人だけがもらえる補填ですよね。補助金はいらないので、ワクチンも接種しません。」
とか
「ワクチン接種に外出する時間を労働時間としてくれるのはありがたいですが、そもそもワクチンを接種したくないので、遠慮します。」
などキッパリ言ってしまいましょう。
正論で勝負する場合はこちら
会社とがっつり議論する覚悟がある人は、正論で勝負しましょう。
「健康診断と違い、インフルエンザワクチンの接種は義務ではないはずです。ワクチン接種を業務命令とすることはできないと思うのですが?」
とか
「全額自費のインフルエンザワクチン接種ですよね?身銭を切るので私は受けたくないです。」
などと、嫌なものは嫌と言いましょう。
予防接種を推奨する程度の軽い圧なら、上手くかわせばOKです。罪悪感は不要です。
インフルエンザワクチン接種を強制してくる会社は、冬場の繁忙期に人員が欠けるのを危惧している会社が多いです。
人員確保のためなので、社員を心配する気持ちは二の次かもしれません…。
人材確保のために無理やりワクチンを接種しさせても、あなたが万が一体調不良になったら
「なぜワクチンを受けたのに体調不良になるんだ!」
と意味不明にキレられることがあります。
こういう事を言われたことがある人はかなりブラック度が高い会社であることを知ってください。
インフルエンザに罹ったときに文句をつけてくる会社は異常なので、さっさと見切りをつけてしまいましょう。
「ワクチンを接種したのに、インフルエンザに罹るなんて大変だったね」
と言葉をかけてくれる常識のある会社はたくさんありますよ。
まとめ
インフルエンザについては予防方法はワクチンの接種だけではありません。
睡眠や食事、疲れを溜めない、など日ごろの健康管理も大きく影響するでしょう。
会社や上司の言葉に惑わされず、インフルエンザの予防接種が嫌なら断ってしまいましょう!
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした!