あなたの勤務先にはノー残業デーはありますか?ノー残業デーはきちんと機能していますか?
ノー残業デーのある会社で務めるときの心得として実体験から感じたメリットデメリットをまとめました。
ノー残業デーの目的と想定される効果
ノー残業デーは、特定の曜日や特定の日を定時退勤日として設定し、対象の部署や会社全体が定時で退勤する制度のことを言います。
ノー残業デーを導入することで、残業時間の削減やワークライフバランスの充実が見込まれます。残業が絶対ない日があることで、プライベートに時間を使うことができて充実した生活ができそうですね。
また、定時で仕事を終わらせるため業務の効率化が進む効果があると言われています。
職場全体の雰囲気が、ダラダラ仕事をする風潮から、定時で仕事を終わらせる工夫や業務の抜本的見直しを行う風潮に変わっていく効果が期待できそうです。
経験談:私が感じたノー残業デーのメリット
何だかんだ言っても、定時退勤できる日があることは純粋に嬉しいです。ノー残業デーのある会社で働く私が感じたメリットを3つ紹介します。
日が沈む前、時退勤できる喜びを久々に実感
ノー残業デーが導入される前は、忙しい日でなくても毎日30分~1時間ほど残業していました(しかも残業代は付かない!!)。
業務量が多くて定時で帰れないという理由よりも上司が帰らないから帰りにくいという理由が大きかった気がします。
ノー残業デーが始まると、普段絶対定時で帰らない上司が「早く退勤して!」と声掛けするようになりました。まぁ、ノー残業デーだけの声掛けですが…。
夏場だと、定時で上がるとまだ日が暮れていません。
夜空になる前に会社を出られたのは新入社員以来だと思うと感無量でした。初めてノー残業デーで定時退勤した日は「まだ外が明るい!」と思わずつぶやいてしまうほどでした。
いつの間にか定時で帰る感覚を忘れていたので、定時退勤の解放感を思い出せる点でノー残業デーは価値があるなと思いました。
ゆっくり休めて疲労回復!
ノー残業デーでやることないと嘆く方がたまにいますが、何もしなくていいんです。
まっすぐ家に帰って、ちゃんとスーツに消臭スプレーをかける、ちゃんと味噌汁を用意して夕食を食べる、ちゃんと湯舟につかる、ちゃんと髪を乾かしてから寝る。
そんな生活のベースとなることをないがしろにせず取り組む時間の余裕があることがとても幸せに感じました。
平日はノー残業デーの日だけでも早寝すると、驚くほど疲れが取れて翌日仕事中に眠くないという効果がありました。
家事を行っても睡眠時間が確保できることは、ささやかなことかもしれませんがノー残業デーの恩恵ですね。
アフターファイブの予定を立てやすい
ノー残業デーが始まる前は、仕事の後に予定を入れるのが不安でした。いつ残業で帰れなくなるかわからなかったからです。
しかし、ノー残業デーがスタートした後は、平日でないと会えない友達とご飯を食べる予定を立てられるようになったり、趣味の習い事や資格取得の勉強、ジム通いなど予定入れられるようになったことがメリットに感じました。
今まではアフターファイブには本屋に寄るとか、一人でカフェでお茶するとか、できなくても他人に迷惑かけない予定しか計画できなかったことを考えると、定時退勤できると一人で完結しない予定も入れられるので、とても気分よく、フットワークも軽くなりました。
罪悪感なく定時退勤できるノー残業デー最高です!
経験談:私が感じたノー残業デーのデメリット
ノー残業デーは良いことだと思いますが、一方でしんどいなと感じることもあります。
ノー残業デーがある職場で働く私が感じる、ノー残業デーのデメリットを3つ紹介します。
ノー残業デー以外は残業確定の社風を実感
私の職場はノー残業デーが導入されて3年以上たちます。現在、ノー残業デーは皆すぐに帰りましょうという風土が根付きました。
一方で、ノー残業デー以外は依然として残業するのが当たり前の風潮は全く変わりません。ノー残業デーの翌日は、昨日できなかった仕事分として上乗せで残業する上司もいます。
本当に毎日毎日残業しなければいけない職場なら、人を採用したほうがいいのでは?と思うのですが、自分の仕事を手放してはいけない風潮もあるので、人が増えても多分変わらないような気もしています。
結局ノー残業デー前後で月々の総残業時間に大きな変化はありません。
総残業時間に変化がないとノー残業デーって意味ないなぁと思わずにはいられません。
自分の仕事のスケジュール管理責任が重大
ノー残業デーが始まってから、今まで自分は残業ありきでダラダラ仕事をしていたなと反省しました。
上司も周りも残業するのが当たり前の環境で、効率的な仕事をしているお手本になる人もいません。現在手探りで定時で仕事を終わらせるスケジュール管理や効率的な仕事の仕方を実施している最中です。
定時退社するために、非効率だと思う社内ルール(書類の決裁や無駄な業務)の改善を求めても、上司から「それがルールだから」と言われ、取り付く島もないとモチベーションが下がってしまうのも事実です。
自分に裁量がある仕事をどうコンパクトにするかを考えても限界があり、ノー残業デーのためには会社が一丸となって取り組まないと効果が薄いと感じました。
仕事を残して帰ると不安がいっぱい
ノー残業デーは皆が足並みをそろえて退勤します。全員一緒だから罪悪感なく帰れます。
しかし裏を返すと、突発的に発生した仕事があっても、退勤しなければなりません。強引に皆で退勤しないとノー残業デーが形骸化する恐れもあり、制度に正解はありません。
私の会社の制度だと、クレーム対応など重要な事態が発生したらノー残業デーでも残業が認められました。
しかし、私がノー残業デーに残業すると会社上層部から、上司に指導が入るらしく(ノー残業デーの管理不行の責任だと思われます。)とても肩身の狭い思いをしなければなりません。
「その仕事明日じゃダメなの?」と言われ、仕方なくこっそり持ち帰り残業をしたこともあります。
残業できないから急ぎの仕事を置いて帰ったら、帰宅後不安になりノー残業デーでも十分休めた気がしない日もありました。
能力不足で仕事が終わらないという罪悪感も相まって、真面目で不器用な人は慣れるまでノー残業デーと自分のペースを合わせるのが大変かもしれません。
まとめ
ノー残業デーがあることで、定時で帰る喜びを感じられます。もっと定時退勤できる日を増やすために頑張ろうという職場風土があれば最高です。
しかしノー残業デー以外は、何の対策もしていない職場はいつまでたっても残業が減らないので要注意です。
ワークライフバランスを大切にしたいなら、今の会社の働き方改革を待つより、ノー残業デーがきちんと機能している会社を探したほうがいいですね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした!