一緒に仕事をしていて、何となく噛み合わない。大人ならできて当然と思うことができていない人がいる…。
同僚に発達障害と思われる人がいるときどう接したらいいのかまとめてみました。
- 発達障害疑惑の人とうまく付き合うには?
- 心配なことは上司と共有
- 辞めてもらうのは難しい
- 自分が発達障害かもと悩んだら
発達障害かどうかを判断することは出来ませんが、お互いにストレス少なく付き合うコツを知りたい方は以下ご確認下さい!
発達障害かもしれない同僚とうまく付き合うコツ
まず、周囲が発達障害かも?と思っている人でも、本当に発達障害かどうかは素人では判断できません。発達障害の可能性を踏まえつつ、お互い気持ちよく仕事ができる環境を探しましょう。
具体的に、仕事の指示を出すときに気を付けたいのが以下のことです。
- 仕事は1つずつ依頼する
- あいまいはNG!具体的な指示を出す
- 期限を明確にする
- チェックリストやマニュアルを整備する
- 得意不得意を見極めて仕事を依頼する
- 誰に報告・連絡・相談するのか事前に伝える
- 本人が集中しやすい環境づくりに協力する
などです。つまり「1つずつ・順序を示して・やることを明確に」仕事をしてもらうのです。
一般的な職場では「社会人なら誰でもできるでしょ(分かるでしょ)?」と思うことができず、ずっと改善されない場合、その人を発達障害と疑います。
社会人ならだれでもできることができないならば、できない前提で仕事をしやすい職場環境を作りましょう。
仕事ができない人にイライラするよりよっぽど建設的で健全です。
できない前提で仕事をしやすい環境づくりをすることで、他の社員のミスも減り、業務の改善につながります。マニュアル作りなどは大変ですが、新人が入社したときにはマニュアルのおかげできっと新人教育が楽になるでしょう。
「自分が新人の頃に、こんなマニュアル欲しかった」とか
「新人の頃、上司のあいまいな『急ぎで!』の指示が意味不明だったよな~」とか
「仕事の優先順位って新人の頃は分からなかったよな~」
と新人だった自分がしてほしかったことを思い出して接するだけでも、ずっと発達障害かも?と思う人とコミュニケーションがとりやすくなると思います。
相手のことを尊重しつつ、あなた自身も過度にストレスをため込まないようにしてくださいね。
いきなり劇的に仕事の能率は改善しません。ゆっくり様子を見ていきましょう。
心の中で相手を新人社員とイメージしながら接すると、疲弊が少なくなるはずです!
下記2つの市から公開されている発達障害の人と一緒に上手く働くためのガイドブックは漫画を交えてわかりやすいです!
しかも無料です!PDFなのでダウンロードしてご覧ください。
札幌市「職場で使える「虎の巻」 発達障がいのある人たちへの八つの支援ポイント」
京都市「発達障害者と共に働く なるほどガイドブック」
5分くらいで読めるけれど、発達障害の方とコミュニケーションを取るときのポイントを知ることができます。
職場で発達障害かもしれない同僚とどう接していいか分からなければ、ぜひ2つの市から発行されているガイドブックを部署全員で一読し共有すると、多少はコミュニケーションが改善されると思います。
上司や人事に発達障害の可能性を報告することも大切
発達障害かもしれない同僚をフォローしながら仕事をするのは大変です。
相手にとって何が難しくて、どうすればできるのかが分かりにくいからです。
また、あなたが理解できない些細なことで怒ったり、傷ついたり、感情的に接してくることでも疲れているでしょう。
あなたが発達障害だと思われる方をフォローしている立場なら本当に凄いことです。お疲れさまです。
だからこそ、フォローが大変なら早めに上司に相談しましょう。
上司に発達障害の疑いのある同僚の現状を報告し、組織でフォローできるようにしてあなたの負担を減らすべきです。
上司への報告の仕方にはポイントがあります。
- どんな仕事をどんな風に依頼したか
- 仕事の成果物はどのような出来だったか、どれだけ時間がかかったか
- どんな時にコミュニケーションが取れていないと感じたか
- どうすればあなたの負担が減ると思うか
できるだけ具体的に、事実を報告しましょう。
「あの人全然、言った通りに資料を作ってくれなくてもう嫌です…!」とか、あいまいな主張だったり、感情論になってはいけません。
理由はどうあれ、仕事ができないコミュニケーションが上手く取れない能力不足社員の指導は上司の役目です。
あなたがフォローできなかった分はあなたの上司がフォローする責任があります。上司があなたに対して何の解決策も示せなければ、人事やもっと上の上司に相談してください。
また、本でもう少し深く発達障害について情報を仕入れておくのも良いかもしれません。
色んな人の立場から発達障害のことを知ることで、あなたがどうすればいいか答えが見つかる可能性が高まります。
もう無理、発達障害の人に辞めてもらいたい…。
あなたが発達障害の人とのコミュニケーションを取ろうと努力したり、仕事をサポートしていくうちに、疲弊してしまうことがあります。
胸の内では「もう、あの人と関わりたくない、退職してほしい…!なんで上司は辞めさせないのかなぁ…。」と不満が溜まっているかもしれません。
労働者は法律で手厚く保護されており、簡単に辞めさせることはできません。あなたが、ちょっとしたミスで会社を辞めさせられないことと同じです。
会社には社員を教育し仕事をできるように指導する義務があります。その義務を果たさないで、簡単に「能力不足だから解雇!」とは言えないです。
また、解雇は本人にとって生活を揺るがす大事件です。
解雇しないように最大限の努力をすることが会社に求められます。発達障害だと発覚しても、発達障害を理由に辞めてもらうことはほぼ不可能だと思ってください。
また、「あなた、この仕事向いてないんじゃない?」とか
「こんなこともできないなら、職場にいてもらっても迷惑なんだけど」とか
「給料泥棒!」とか言葉の暴力はパワハラに該当します。
あなたは絶対に相手を傷つけることを言ってはいけません。
あなたが働きやすい職場にするため頑張っているのはわかります。ただ、発達障害の方を排除するやり方はよくないです。
発達障害の方を雇用するかどうかを決めるのは会社です。あなたの上司かそれよりももっと偉い人が決めることです。あなたは採用・人事に関して口出しできません。
ツラいのはすごくよく分かりますが、働きやすい職場にするため、どうか、発達障害の方の対応を職場全体の問題として取り組めるよう協力を仰いでください。
大切なのは、あなた一人で問題を抱え込まないことです。
上司が全然理解してくれない
事なかれ主義の上司や、放任の上司などはあなたが相談してもちゃんと対応してくれないことがあります。
なかには発達障害の方の言い分を信じて、逆にあなたを責めるダメ上司もいます。
繰り返しにはなりますが、上司がダメなら、もっと上の上司や働く仲間に相談して協力して発達障害の方をサポートし、個々人の負担を減らしましょう。
あなたの指導がヘタだから、と落ち込む必要はありません。
職場内で相談しても解決しないときは、発達障害の疑いのある人と距離を置けるよう相談しましょう。「私には指導は無理です。」と言ってもいいのです。
どうしても職場で味方になってくれる人がいないなら、退職という選択肢もアリかもしれません。
信頼できる人がいない職場にいるのは、法律違反のブラック企業にいるのと同じくらいつらいことです。
退職することに後ろめたさを感じる必要はありません。
転職理由も面接では、「発達障害の疑いのある人の指導を任されたのですが上手く育成できず相談しても取り合ってもらえなかったんです。育成できなかったことの責任を取らざるを得なくなり、退職に至りました。」
「自分の指導力不足は反省していますが、職場のギスギスした雰囲気についていけなくなり、今までの経験を活かしながら新しい職場で頑張りたいと思い転職することにしました。」などと、素直に退職理由を言っていいのです。面接官も理解してくれるでしょう。
面接官が「そんな理由で退職しちゃったの?」と言ってきたら、その人もダメ上司の可能性が高いです。凹む必要はありません。
そのんな面接官がいる会社は転職する価値のない職場なので、たくさん面接してあなたに合う職場を見つけましょう。
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自分が発達障害かもしれないと不安…。
仕事ができなくて、しょっちゅう叱られる。入社して間もない後輩に抜かされる。「私が仕事できないのって、発達障害…?」と疑ったことありませんか?
もしかしたら上司に「君、発達障害なんじゃないの?」と言われて傷ついたことがあるかもしれません。
あばたが発達障害かどうか、素人(あなた自身や上司・同僚)には絶対に判断できません。自分や他人の勝手な思い込みを信じないで下さい。検索すると表示される「大人の発達障害チェックリスト」みたいなものは参考にするだけで、自己判断は絶対にダメです。
自分が発達障害かも…?と思って不安なら、専門のクリニックを受診して医師の診断を聞きましょう。適切な治療を受けることで症状が和らぐこともあるでしょう。一人で悩みすぎずに専門家に相談してみましょう。
当たり前ですが、上司から「君は発達障害の可能性が高いから会社を辞めてほしい」という言葉は鵜呑みにしないでください。パワハラと不当解雇に該当します。発達障害は解雇される理由になりません。
まとめ
人には誰にも、向き不向きがあります。発達障害の人にも得意なことが絶対にあります。得意なことを伸ばせるような思いやりのある職場で働きたいですね。
人間関係に悩んでいるときは、配置転換や転職を考える前に、今の職場の人間関係を良くできる方法を考えてからでもいいです。我慢しすぎる前に一度社内で相談してみましょう。
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした!