繁忙期に有休取りたいことありませんか?忙しいのはわかっているけどどうしても休まなければいけない用事があることだって当然あります。
そんな時、上司に「繁忙期なんだから、有休なんてとれないよ」なんて言われたら、有休をあきらめなければいけないのでしょうか?
今日は繁忙期の有休取得について解説します!
有休をいつ取るかは、働く人の自由!
まず前提にあるのが、有休をいつ取るかを決めるのは自分自身です。あなたが取りたい日に有休を取る権利があります。
有休をとれないのは、労働日でない日、つまり会社の休日です。そもそも有休とらなくても休みなんだから当たり前ですが…。
注意してほしいのが、就業規則で「当日の欠勤は有休消化と扱わない(=有休消化NG)」だったり「有休は3日前に申請しなければならない」といったルールがある場合、そのルールに反したときは有休にならないことがあるので就業規則は確認しておきましょう!
「時季変更権」によって有休の拒否は、ほぼ不可能!
確かに法律上は事業の正常な運営を妨げる場合に有休取得日を変更する、時季変更権(じきへんこうけん)という権利が事業主にあります。
しかし、時季変更権はめったなことでは認められないものです。単に繁忙期だからと言う理由だけではまず、時季変更権は使えません。
1日や2日で終わらない繁忙期期間のうち1日でもあなたが休むことで、事業の正常な運営が妨げられるのでしょうか?
むしろ一人にそんな業務過多を強いる状況なら改善するよう努めるのが経営者には求められるのではないでしょうか?
漠然と繁忙期だからという理由では、会社が有休を拒否する権利はありません。
上司が勝手に繁忙期は有休を取れない思い込んで有休を拒否していたり、今まで他の社員が申請しないから申請を認めない風土が勝手に出来上がっている可能性が高いです。
「繁忙期なんだからさ、有給申請する前に周りの人の仕事を手伝うとか、空気読んでほしいんだよね…」
「みんなで繁忙期を乗り越えなきゃ、一人だけ休むって、社会人なんだから協調性をもって行動してね。」
などという上司の言葉に振り回されて空気を読んで有休を取り消す必要はありません。
繁忙期という理由で有休を拒否することは出来ないのです。
ましてや、同じ繁忙期内で子供を持つ社員が参観日で有休を取れるのに、独身の女性が友達と会うから有休を取るのはダメ!なんて有休取得の理由で差別があるのはもってのほかです。
子を持つ社員も友達を持つ社員も同等に有休を取る権利があります。そもそも、年次有給休暇取得日に何をするかは申告する必要ありません。我慢せず有休を取得するよう交渉しましょう。
違う部署の人や総務などに「繁忙期は有休申請してはいけないんですか?」と聞いてみましょう。案外、あなたの有休を却下する直属の上司以外は有休を認めているかもしれませんよ。
繁忙期に有休を申請するためのコツ
アラサー女性が、「繁忙期であろうと有給取得は権利なんで!」と感情的に上司と言い争ってしまうと心象が悪くなりますし、疲れてしまうので、できれば穏便に済ませたいですよね。
有休を申請する前に、
- 業務進捗の報告
例)「繁忙期の業務の●●までを完了させています(終わらせます)。」
- 多少の謙虚さを見せる
例)「繁忙時期に申し訳ないのですが…」
- 根拠を言い添える…
例)「一応、法律上は大丈夫だということですので…」
と、休んでも何の問題もないよ!とマイルド~に伝えるなど、上司が嫌味を言いにくい状況を作りましょう。
「有休は権利なんで!」と正面から突っかかるのは新入社員のやることです。
社内政治ってやっぱり甘く見ちゃダメです。言いたいことを半分我慢しながらも、主張は貫き有休をもぎ取りましょう!
そして、あなたが有休を取得することで後輩達が有休を取りやすい環境になります。
有休取得を遠慮しないでください。有休を取りやすい環境づくりの一番大切なことは誰かが有休を取ることです。
まとめ
- 有休をいつ取るかは本人の自由
- 時季変更権は基本的に使えないから安心していつでも有休取っていい
- 有休を申請するときは上司が嫌味を言えないようなスマートな言い回しが大切!
正直、有給取得にNGを突きつけるなんてパワハラだな~と思います。法律もわかっていない上司・会社には見切りをつけるのもアリですね。
あなたがしっかり有休を取れますように!
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした!