何か不満があるとすぐに「辞めたい」という人っていますよね。
「じゃあ辞めれば?」と言えれば楽ですが、パワハラと言われるのも心配です。
「辞めたい」と言い続ける人にどう接すればいいのか考えてみました。
- 辞めたいという人が身近にいたらどうすればいい?
- 辞めたいをキャリアアップに使う人に注意
- 辞めたいという人にいうべきセリフとは?
「辞めたい」という人が職場にいる!と思った方はぜひ以下読み進めてください!
「辞めたい」に親身に相談に乗る必要なし
辞めたいとちょくちょく言ってくる同僚に対するスタンスは、基本的に「軽く受け流す」です。
真剣に悩んでいる人には、真剣に対応してあげたいですが、ノリとか気分で辞めたいという人もいるので巻き込まれないように注意しましょう。
グチ・文句の延長の「辞めたい」
「辞めたい」と、単純に仕事のグチや文句の延長で言う人がいます。
退職する気がないけど、辞めたい気持ちがよぎるほど会社に文句があるときに言う人が多いです。
- 仕事がしんどい
- 上司や同僚が気に食わない
- 給料に不満がある
という言葉と「会社辞めたい~!」が同義で使われていて、言葉に重みがない人です。
本気ではないので「ふーん」と軽く受け流してしまいましょう。
真剣に退職を考えている人なら、職場外でこっそりと相談してきます。
心配してほしい・止めて欲しいの「辞めたい」
注目され、心配されたり止めてもらうために「辞めたい」というケースもあります。
俗に言う、辞める辞めるといって辞めない社員・パートです。
本気で退職したいわけじゃないけど、心配してほしいのでアピールしてくる人です。
- ●●さんに辞められたら仕事が回らないよ~
- 辞めたくなるほど無理しないで!仕事手伝おうか?
- 大変だね、改善するよう上司に取り合おうか?
みたいなことを言ってあげると相手は満足するでしょう。
ただし、一度優しい言葉をかけると何度も「辞めたい」という可能性が高く、面倒な人になりかねません。
構ってほしい人には「ハイハイ」で受け流してしまった方が良いでしょう。
本当に退職する人は、騒ぎ立てる時点で上司に退職届を提出しているはずです。
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一緒に「辞めたい」と腐る必要なし
「辞めたい」とぼやく人が近くにいると、あなた自身も「辞めたい」の口癖がうつることがあります。
あなたが感情を引っ張られて、辞めたいと職場で腐る必要はありません。
- 私は今のところ退職したいとは思ってないかな
- 個人のことだから辞めたいと思うのは仕方ないよね
- 私は退職するときは突然辞める派かな?言わないかも
など、明言は避けましょう。
思ってもないのに協調性を発揮して「私も辞めたいかも」なんて言う必要はありません。
もしも、辞めたいよね?と同意を求められたとしても、「どうかな~」とはぐらかすのが賢明です。
本当に辞める人は慰留されると困るので、自分以外の人も一緒に退職させようとはしません。
辞めたいが交渉術となる職場はキケン
最もうんざりするのは、「退職を考えている」と上司に伝えて退職しない条件を交渉し、キャリアアップを図る人がいることです。
希望のキャリアへ異動するための「辞めたい」
今の仕事が嫌で、他部署に異動するために辞めたいと言って希望を通す人がいます。
でも、退職の相談から慰留⇒希望のキャリアへ転換ということが起こりうる職場はあります。結果として、
- 辞めたいと言ったら、希望の部署に異動させてもらえた
- 慰留されて、次年度の配置転換も約束してもらった
- 辞めたいと言ったら嫌な仕事の担当を外してもらえた
と、退職の相談をすることで、今より良い条件で働けるようになるのです。
自分のキャリアを切り拓くのは本人の自由ですが、「辞める」というカードでキャリアアップを図られると、真面目に働いている身としてはズルいと思ってしまいますよね。
しかし、本人は慰留の条件を引き出すことを悪いと思っていないことが多いです。
残念ながら、ズルい人にイライラするのは無駄です。
なぜならあなたが怒っても会社の決定は変わらないからです。
「あの人は辞めるという交渉術を使ったんだな」と静観するしかありません。
まともな会社なら、いずれ真面目に働くあなたにキャリアアップのチャンスが巡ってきます。会社の理不尽に耐えるのも会社員あるあるの一つと受け流すしかありません。
あなたがキャリアアップ出来たときに、ズルいあの人はもっと上のステップに進めているかもしれませんが…。
辞めたいという人を止めたせいで、適正な人事評価制度がなされていないことを上司に気づいてもらいたいです。
存在感を高めるための「辞めたい」
キャリアアップのためと近いですが、職場での存在感を高めるために「辞めたい」という人がいます。
- この会社を辞めたってやっていけるという無駄なアピール
- 退職を強く引き留められたと自慢してくる
- 紹介会社から紹介あり、他社で通用する有能さを訴えてくる
いずれも、今の職場で仕事をするのに何の役に立たない話です。
でも本人からすれば、私は「この職場に居てあげている」と上から目線の優越感に浸れるのです。
職場がうっかり騙されて「この職場に残ってくれるなら希望の仕事を与えます」と対応したら本人の思うつぼです。
花形の仕事を取られたり、面倒な仕事をあなたに押し付けたり、あなたに実害が出るかもしれません。
もはや、「辞めたい」が口癖と言ってもいいでしょう。
「辞めたっていい」と話す人は、あなたの職場をかき乱す存在です。
できるだけそっけなく、興味ないという対応をして距離多くのが良いでしょう。
あなたはあなたに与えられた仕事をすればいいのです。それが会社という組織です。
ただ、辞めたいという人が職場の中心で働くことで、周囲の社員のモチベーションが下がることを上司が理解しているのか疑問ですが…。
なぜ上司は「辞めたい」という人を慰留するの?
人手不足の現在、辞めたいと言ったら慰留のために待遇を優遇してくれる職場はあります。
- 良い補充人員を見つけるのが困難だから
- 退職者を出すと、直属の上司の評価が下がるから
- 新人に仕事を教える余裕がないから
などの理由で、辞めたいという人を慰留し、慰留条件として本人の希望を受け入れてしまうのです。
良い人材を採用するのが難しいから、たくさんの転職サイトやエージェントがあり企業と人をマッチングしているのです。
会社は中途採用に時間とお金を掛けたくないので、退職希望者の希望に対して多少融通を利いてしまうのです。
もちろん、ハードワークが体力的にきついから辞めたいという人に対して責任の少ない職種に転換するとか、正社員契約からパートタイム契約に変更するなど、退職希望後のキャリア転換に合理的なケースもあります。
明らかに贔屓してキャリアアップするケースは見逃せないですよね。
辞めたいと言って待遇改善されるなら、短期的には辞めたいと言う方が得かもしれません。
しかし、辞めたいというのは危険なことです。なぜなら…
- あなたに対して、辞めたいと言ったときに優遇してくれるかは分からない
- 辞めたいとにおわせた人と働くのは、しんどいと思われる
- ズルして仕事を融通されたと、周囲からの信頼が失われる
という、デメリットがあるからです。当たり前ですよね。
辞めたいと言って会社がその人の希望を通すのは、やっぱり異常です。
効率的なキャリア形成のため、ワガママ(会社を辞めるとほのめかす)を言ったもん勝ちな風潮があると思います。
一個人に振り回される組織は長期的な存続は難しいのではないでしょうか?
ワガママな人の言いなりな職場にうんざりしたなら
- あなたもワガママな社員になる
- 転職して適正な評価をしてくれる会社に行く
の2択しかありません。どちらを選ぶのが幸せかよく考えてみたいですね。
正常な会社なら、真面目に働いてくれるあなたをきちんと評価してくれます。
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「辞めたい」という人への対処法
日々「辞めたい」と言われると、真面目に働いている人はイライラしますよね。
辞めたいと愚痴を言う人になんて答えればよいのか考えてみました。
本当に退職する人は辞めたいと言わない
真剣に退職を考えている人は職場で堂々と辞める・辞めたいとは言いません。
- 職場で居づらくなるから
- 転職しないよう説得されるかもしれないから
- 退職日や転職日の予定が立てづらくなるから
転職先を決めた後、退職後どうするか見通しが立ってから退職を伝えるのが普通です。
職場の人経由で「●●さん退職するって言ってましたよ」と上司に知られたら困ります。
退職するつもりがない人が「辞めたい」と言ってきたらこんな風に答えるのはいかがでしょうか?
「それは、ヒラ社員の私じゃなくて上司に言った方が良いよ…。退職の日程決まったら引継ぎよろしくね…。」
とか
「●●さんいつも辞めたいって言ってるよね。相当ツラいんだよね。無理してメンタル壊す前に退職のことちゃんと上司に言った方が良いよ。」
とか
「人生は人それぞれだよ。毎日のように辞めたいって思っているならその気持ちに素直に行動した方が良いよ。この職場で我慢した働いて人生棒に振る必要ないんじゃない?」
など、日ごろ辞めたいと愚痴っている事実を指摘して、行動に移したほうがいいとすすめましょう。
辞めたいを後押ししてあげる
辞めたいと言っていたから辞めれば?だけでは、退職を決断しないことも多いです。
場合によってはもう一押ししてあげてもいいかもしれません。
職場で退職者が出ると、残った人が困るのでは?と心配になる必要はありません。
「優秀な人が辞めても職場は何とかなる」これが本当のところです。
社長だって代替わりします。一社員が退職したところで、会社が回らなくなることはありません。
代わりの人が入社するまで一時的に業務が大変になるかもしれません。
しかし、辞める辞めると言って信頼のない人と一緒に仕事をするストレスを考えると、辞めてもらった方が確実にあなたにとって良い職場環境になるでしょう。
なので、めんどくさい辞めたい辞めたい言う人には後押しの言葉をかけてもいいと思います。
「●●さんなら、転職でキャリアアップするタイプだよね。辞めてもっと実力を発揮できる環境の方が向いてるかもしれないね。応援するよ!」
とか
「うちの会社は年功序列とか派閥重視で、能力評価しないもんね。能力に合った待遇なら転職しかないっていう気持ちわかるな…。●●さんの能力ならもっといい会社に転職できると思う。うらやましいなぁ…。」
とか
「自分の実力以下の上司の下で働くのって苦痛なんでしょ?●●さんほどの実力なのにどうして我慢しているの?いつも言っているみたいに転職したほうが絶対幸せなのに…。もったいないよ!」
など、あなたはには今の職場じゃ物足りないよね?と言いつつ辞めるを後押ししましょう。
意地悪な人認定されないように注意
一つだけ注意です。辞める辞めると面倒な人に辞めてほしいと思うのは当然の気持ちです。
しかし、相手は「じゃあ、辞めたら?」と言われるのは嫌なのです。
相手が求めるのは「辞めたい」に対する、同情や共感、引き留めです。
あなたが希望する答えを言わなければ、不満に思うかもしれません。
最悪、辞めたら?がおかしなことになり…
- あなたから辞めろと言われた
- あなたが意地悪するから辞めたくなった
- あなたのせいで辞めたいことが会社にバレた
など全く違う意味で社内で広まってしまうかもしれません。
辞めたいという人に対して、退職理由をネガティブなものにさせないのが重要です。
自分の意志で辞めたくて辞めたという気持ちになってもらうことが大切です。
×「今の仕事が不満なら、やめたらいいじゃん」
◎「今の仕事で満足できないなら、転職でキャリアアップもアリだよね」
とか
×「辞めたい辞めたいって、口だけでしょ?かまってちゃんもほどほどにしないと…」
◎「辞めたい辞めたいって、本当に思いつめてるんだね…。もうメンタル無理でしょ?早く退職日決めないと…!」
とか
×「あなたが辞めたいと愚痴ばかりだから、職場のみんなダルいと思ってるの気づかない?」
◎「残念だけど、あなたが辞めたいのは皆知ってて、引継ぎの覚悟できてるよ。私たちに遠慮しないで、次のステージに行っていいよ!
などと言い換えて、辞めたいという人をポジティブに送り出してしまいましょう。
実際のところ、辞めたいと口先だけで言う人は、後押ししても「もう少し我慢しようかな…」と退職しないことが多いです。
しかし、職場で退職を受け入れる風潮があると知れば、しばらくは「辞めたい」と言わなくなり、平和な職場になると思います。
まとめ
絶対やめる気ないのに、辞めたいという人の相手って難しいですよね。
その人をコントロールできるとは思わず、距離を取りつつ辞めるならご自由にどうぞ~というスタンスで仕事をするのがいいかもしれません。
何事も距離感が大切です。無理しないでくださいね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした。