給与明細の控除をよく見ると、「厚生年金保険料」って高いですよね。社会人なら誰しも一度は、総支給額=手取り額 だったらなぁと思ったことありませんか?
でも、厚生年金に入れているのはとてもお得なことなんです!
そのお得の理由をお伝えしていきます。
厚生年金保険料は何のための保険?
そもそも厚生年金保険料が何のための保険かご存知ですか?
厚生年金保険は、将来もらう年金のための保険です。今の法律だと、私たちアラサー女性は65歳から老齢厚生年金(ろうれいこうせいねんきん)という公的年金がもらえます。老後の生活費のため、厚生年金保険料を支払っているのです。
自分で節制して毎月老後資金を貯めればよいのですが、そこまで自制心をもって計画的にお金を貯めるのは難しいですよね。勝手に天引きされるのは楽なことかもしれません。
厚生年金保険がお得なのはなぜ?
老後もらう公的年金には大きく分けると、老齢基礎年金と老齢厚生年金があります。
俗にいう2階建年金というものです。1階が老齢基礎年金で、「国民年金」を支払ったいた人がもらえるものです。
国民年金は自営業の人や学生など厚生年金に加入していない人が加入するものです。
会社に勤めていて、厚生年金を支払っている人は加入できません。
2階の老齢厚生年金は「厚生年金」を支払った人がもらえるものです。
厚生年金を支払っていた人は支払っていた期間自動的に国民年金も支払っていたことになります。
厚生年金をきちんと払っていたら(給与から天引きされていたら)65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金をダブルでもらうことができます。
将来の年金が国民年金だけよりも多くなる点でお得です。
また、厚生年金保険料は毎月の給与に応じて「等級」がつけられ、等級に応じた保険料が給与から天引きされます。
厚生年金保険がお得なのは、保険料のうち、半額を会社が支払ってくれているということです。
国民年金は全額自分で支払っていたのに対して、厚生年金保険は半額会社が支払ってもう半額を給与から天引きされます。
将来自分の年金なのに会社が半分支払ってくれるのでとてもお得です。
正社員である限り厚生年金保険料は天引きされ続ける
厚生年金保険料は、正社員で働き続けるのであれば、最高70歳まで払い続けなければなりません。
そう、年金をもらえる65歳を超えても払わなければならないのです。
保険料を搾取されていると思うとやるせないですが、年金を増やしていると思うと救われますよね。何事も良い側面を見ていきましょう。
※なお、産休育休中は保険料免除の制度などもありますよ!
まとめ
- 厚生年金保険料は将来の年金の原資
- 厚生年金保険料の半額は会社が支払ってくれている
- 国民年金よりもたくさん年金をもらうことができる
給与明細の謎控除、厚生年金保険料は将来のために必要な保険でした!
最後まで読んで下さりありがとうございました。今日も一日お疲れさまでした。