なぜか自分だけたくさん仕事を振り分けられて、残業せざるを得ない…。
他の人でもできる仕事なのに、説明も不十分で無理な期日な仕事ばかりやらされる。
理不尽に仕事を押し付けられて残業させられる原因と対処法を考えてみました。
残業を押し付けられる人の特徴
まず仕事を押し付けられ残業させられる人の特徴を3つまとめます。
おとなしくNOと言えない人
例えば「●●さんは、頼みやすいんだよね!」とか「え!いきなりどうしたの?意地悪なこと言わないでいつも通り頼むよ!」などと言われる人です。
同じ職場の人からすれば、仕事を言いつけやすい「おとなしくNOと言えない人」です。
職場では雑用や面倒事などの誰もやりたくない仕事を押し付けられがちです。
協調性や思いやりがある人柄なので悪いことではありませんが、際限なく仕事を頼まれるので対策が必要です。
まじめで優秀な人
例えば「●●さんなら、安心して頼めるよ!」とか「いつもちゃんとやってくれるから、今回も●●さんなら大丈夫だよ!」などと言われる人です。
同じ職場の人からすれば、仕事を頼むのに罪悪感が湧かない「まじめで優秀な人」です。
この特徴の人は仕事のレベルが高く、頼みごとをしてもきちんとした成果物を提出してくれる信頼があるから仕事を頼まれます。
あなたの仕事ぶりが社内で信頼されているので自信を持ってほしいですが、搾取されていないか注意が必要です。
仕事熱心なのに自己肯定感が低い人
例えば「●●さんはやる気があるからどんどん頼めるよ!」とか「謙遜しないでいいから!いつもの感じでやってくれれば大丈夫だから!」などと言われる人です。
同じ職場の人からすれば、仕事に意欲的な人に回しているだけだと思ってしまう「仕事熱心で自己肯定感が低い人」です。
職場で認められたい(肯定されたい)という気持ちが強く、つい頑張りすぎるせいでキャパを超える仕事が回ってきてしまいます。
自分を成長させるため頑張ろうという気持ちは素晴らしいですが、残業するのは自分が能力不足だからだと自己肯定感を下げてしまうのは危険な状態です。
残業を押し付ける人の特徴
反対に仕事を押し付けて残業を強いる人の特徴も3つまとめます。
周りの状況が見えていない忙しすぎる人
- とにかく忙しい人
- 各人の能力を把握していない人
- ずば抜けて仕事ができる人
その人自身が優秀で忙しくて、職場の仲間の状況を見極める余裕がなくとりあえず仕事を振る人がこのタイプです。
仕事を分担してもまだまだ忙しく、あなたを残業させつつ、仕事を押し付けた本人ももっと残業しているケースです。
悪意なく仕事が多すぎるのが理由のため、仕事を押し付ける人の意識改革よりも、職場の人員不足や会社の働かせ方などを抜本的に見直さないと解決できない問題に発展しています。
労働の価値観を押し付けてくる仕事大好きな人
- 俺たちの時代はもっと大変だった~と言う人
- 俺のやり方に従っていれば一人前になれると言う人
- 残業は美徳だと思っている人
その人自身が苦労を重ねて今の地位を築いたため、あなたにも自分の成功のプロセスを体験させようと、仕事を押し付け残業させるケースです。
良かれと思って仕事を振っている勘違いパターンがあるため、仕事を押し付ける人に対し労働の価値観は変わって滅私奉公・残業は美徳というのはおかしいということを理解してもらう必要があります。
自分がラクすることばかり考えるずるい人
- すぐ責任逃れをする人
- 働く仲間に敬意を払っていない人
- 後輩を脅威に感じ悪意がある人
一番ひどいのは、楽するために仕事を押し付けて、自分は残業せず退勤し、依頼した仕事は終わらせるのが当たり前、ミスしたりできなかったら責任を押し付けるケースです。
仕事ができない・管理職としての能力がない人が、職場での地位を乱用し部下や働く仲間に苦労を強いるので、仕事を押し付ける人の気分や好き嫌いで、誰かが犠牲となる最低な職場です。
このタイプの人から仕事を押し付けられたら、フォローは一切なく手柄は横取り、ミスは押し付けられるので関わることが高リスクになります。
残業を押し付けられないためのコツと対処法
まずは、素直に状況を伝える
最初にすることは、あなたの現状を素直に本人に伝えることです。
「業務の振り分けの件で相談があります。今できる限り工夫して仕事をしているつもりなのですが、先月から毎日残業をしないと期日に間に合わない状況が続いています。もう少し業務量を調整してもらうことはできないでしょうか?」
仕事量が多すぎだと感じていること、期日達成には常に残業が必要なこと、仕事の振り分け(押し付け)を少なくしてほしいこと、をしっかり伝えてみましょう。
ポイントは、事実を伝え感情は伝えないことです。
「仕事が多すぎてストレスでつらいです」「私にばかり仕事を押し付けていじめだと思います」など感情を交えると話がこじれます。
あなたが1番に解決すべきは、適切な仕事量にしてもらうことであり、あなたの心情に寄り添ってもらうことではありません。割り切っていきましょう。
毎日その日の業務量を報告・共有する
次にすることは、あなたのその日の仕事量・仕事内容を共有することです。
「今日は昨日から引き続き●●を行い、その後◆◆、■■の業務を行います。急ぎの業務はそこまでで、その後は今週締め切りの▲▲などの業務が残っています。▲▲を後回しにすれば、依頼業務を受けて途中まで進めることは可能だと思いますが、本日長時間は取り組めないので、本日中に完了することは難しい状況です。」
具体的にその日どんな仕事がるの、ずらせる仕事がどれくらいあるのか、期日を具体的に伝えましょう。
ポイントは朝のミーティング時点であなたの一日の予定を伝えることです。
仕事を押し付けられる前に先にあなたの予定を伝えれば、無理に仕事を頼みにくくなります。
もっと上の上司に相談する
仕事を押し付ける張本人に、あなたの状況を伝え、日々業務量を報告・共有しても残業の押し付けが改善されない場合は、もっと上の上司に相談しましょう。
「依頼される業務が詰まっていて、最近毎日残業しないと間に合わない状況が続いています。状況や私の日々の業務について報告しているのですが、なかなか振り分けられる業務量が変わらず、いつかミスしてご迷惑をかけてしまいそうで不安です。私が未熟で申し訳ないのですが、どうしていいか分からず相談させていただきました…。」
まずは残業を押し付ける人を批判せず、困っていることを伝えましょう。
適切な仕事量にしてもらうことが重要で、仕事を押し付けてくる人を罰してもらうことなどは二の次です。
きちんと段階を踏まず、すぐに上司に相談するのは告げ口だと恨まれることもあるので、まずは残業を押し付ける人本人に状況を伝えることから始めることが重要です。
残業を押し付けられ続けて解決しないときは?
他の同僚に助けを求める
あなた一人のSOSで状況が変わらないときは、同僚に助けを求めましょう。
残業を押し付けられていることを、他者から証言してもらうことで上司も重い腰を上げてくれる可能性があります。
逆に言えば、同僚もあなたに仕事を押し付けてきたり、同僚が見て見ぬふりをするようだったら、かなり職場の雰囲気が悪いです。
残業の押し付けは根深い職場のハラスメントと言えるでしょう。
ハラスメントとして人事部や労働基準監督署へ相談する
誰も助けてくれず孤立した状況の場合は、人事部など社内のハラスメント相談室に助けを求めましょう。心や体の調子を崩す前にどうか相談してください。
ちなみに残業をさせること自体は、労使間で「36協定」という協定を結んでいれば違法ではありません。残業ゼロを求めるのは過剰な要求です。
- あなただけが残業を強いられている
- あなただけ残業量が多いとき
- 明らかに難しすぎる仕事・簡単すぎる雑用ばかり強いられるとき
などはパワハラに該当することがあります。自己判断せず、第三者に相談しましょう。
ハラスメント相談室に相談して、あなたの怠慢だとか、業務の指示範囲内を超えていないなどの判断が出て納得できなければ、最終手段として労働基準監督署に相談することになります。
労働基準監督署に相談すると、場合によっては会社に指導してくれることがあります。
しかしあなたがタレコミしたと判明すると、職場組織から浮いた存在になってしまいます。
職場に居づらくなるため、残業が無くなっても職場の雰囲気が合わず退職したくなるかもしれません。
仕事を押し付ける人から物理的に離れる
同僚が助けてくれず、社内ハラスメント相談室の対応に納得できない場合は、退職する方が幸せかもしれません。
仕事を押し付けられて残業を強いられることで、あなたの心や体の調子を崩す必要ありません。
比べることなく、他人が残した仕事より、あなた自身がありのまま幸せに生きることの方が重要なことです。
仕事の選択肢はたくさんあります。
転職理由も「無理な量の仕事を押し付けられて残業続きになり、頑張ってこなしていたらもっと仕事の押し付けが増えたため、今の職場の将来性を見出せなくなった。」と言えば正当な転職理由として面接でも納得されるでしょう。
今まで頑張って押し付けられた仕事をこなしてきた面でも、責任感がある・まじめ・協調性があるなどと評価されるポイントにもなります。
理不尽に残業を押し付けられていると、自己肯定感が下がり自分を冷静に自己分析できません。まずは自分の本当の市場価値確かめましょう。
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転職を今すぐ決めなくてもいいですが、今の職場に失望したらすぐに動けるように情報収集を進めましょう。
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まとめ
仕事を押し付けられて残業を強いられるのはおかしいことです。
あなたは職場組織の一員です。おかしいと思ったら意見を言う権利があります。
まずは交渉、自分の意見を伝える努力をしてみましょう。
それでも状況が改善しなければ転職するのも選択肢に入れてみましょう。
現状を我慢しても何も変わりませんが、職場を変えれば成長するチャンスがあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。今日も一日お疲れさまでした。