お盆休みやお正月の帰省のタイミングで親戚から転職を持ち掛けられたり、コネで親戚の会社に転職するチャンスがあるとき迷いませんか?
親戚のコネで転職することのメリットとデメリットとコネ転職が向いているひとと向いていない人がどんな人かを考えてみました。
親戚コネ転職のメリット
まず、コネ転職が恥ずかしいことだと思う人がいますが、全く恥ずかしいことではありません。普通の人とは違う転職のチャンスがあるというだけです。
転職するときに、dodaを使うか、ハローワークを使うか、コネを使うか、方法の一つだと思ってください。卑下する必要はありません。
面接や選考なしで転職先が決まる
コネ入社だと、転職活動せず書類審査面接審査なしで通ります。
すぐに転職したいとか、面接が苦手と思う人にはとてもメリットがあります。
今ブラック企業に勤めていて転職活動する余裕がない人など、コネ転職のメリットは大きいです。
親戚のよしみで良い待遇で入社できる可能性
コネ入社の場合、待遇面で他人を雇うよりも給料を良くしてくれることがあります。
コネ入社はヘッドハンティングに近いものがあるので、あなたを評価し入社させるため通常よりも良い給料を出してくれるかもしれません。
労働時間・給料など、他社よりいい条件を提示されたなら、思い切ってコネ転職する価値あるでしょう。
パワハラの心配が少ない
親戚が上司や社長の場合、パワハラの危険は減るでしょう。
気心知れた関係なので、多少のことはお互い目をつぶり緩い関係でいられるかもしれません。
親戚もコネで入社させた手前、あなたを落とし入れる必要がないのです。
コネで入社させたあなたが職場で評価されることは、親戚の評価が上がることにつながるので、WIN‐WINの関係になることが多いです。
親戚コネ転職のデメリット
親戚のコネ転職にはメリットもありますが、当然デメリットもあります。
ここではデメリットを3つ紹介します。
仕事のこじれが親戚づきあいのこじれにつながる
コネ入社後に仕事で親戚ともめると、直親戚づきあいも悪化します。
また、親戚として接するときと、職場で接するときでは相手の見せる顔も違います。
何かトラブルがあったときに親戚相手だと労働基準監督署に相談もしにくいですし、あなたが我慢するしかない場面が出る可能性があります。
仕事とプライベートを完全に分けることができなくなるので覚悟しておきましょう。
コネ入社とバレると職場の人間関係が悪化する
コネ入社を秘密にする場合、バレると人間関係が悪くなります。
そして遅かれ早かれコネ入社は大体バレます。
必ずコネ入社の悪口を言われると覚悟した方がいいでしょう。
隠していても、ちょっとした名前の呼び方や、仕事中の雑談から人間関係が見えてきたり、そもそも顔が似ていて即刻バレるケースも多いです。
当然ですが、コネ入社だとバレても叩かれないような真面目な仕事ぶりが求められます。
家族経営の場合廃業のリスク
コネ入社先が親戚の家族経営の小さな会社の場合、親戚が高齢で廃業すると言ったら無職になってしまいます。
長く続きそうな将来性のある会社かどうかは、親戚のコネでもよく見極めないといけません。
コネ転職先の経営状況が悪いから退職しようとしても、親戚という関係上、退職代行を使ってサラッと退職して逃げることもできないのでやりにくさがあります。
親戚のコネを使った転職をすべきでない人
コネ転職のチャンスが来たとき、すぐに転職を決めるのは危険です。
コネ転職が向いていない人の例を3つ挙げるので、あなたが該当していないか確認してから転職を決めて下さい。
転職理由:親や親戚に強く勧められて転職を決めた人
何となく今の仕事がマンネリ化しているときに、頼まれたり強く勧められて転職を決めるのは危険です。
転職理由が「必要とされている」というのは転職後も長く続かないことが多いです。
自分の意志ではなく流されて転職しているため、必要とされている実感が薄くなると仕事の意欲がなくなり退職したくなるのです。
コネ転職後また何となく仕事がつまらないという日が来てもおかしくありません。
あらかじめ永年勤続ではなく、数年後転職するかもしれないことを親戚とよく話し合い辞めたくなった時にトラブルにならないような予防線を張った方がいいでしょう。
転職理由:やりたいことがなく楽な仕事をしたい人
やりたいことがなくて、楽な仕事を軸として転職活動がうまくいかない人もコネ入社は注意が必要です。
コネ入社の場合、楽な仕事を任されることもありますが、逆に親戚だからとズカズカと仕事を押し付けられるパターンもあります。
労働条件と仕事内容をしっかり確認することが大切です。
コネ入社の手前すぐに転職することもはばかられ、後悔する可能性が高いです。
転職理由:人間関係が嫌になって転職したい人
人間関係が嫌になって転職する人は、コネ転職でも人間関係で苦労するので注意が必要です。
コネ転職の場合、いくらあなたに実力があっても最初は厳しい評価になりやすいです。
人間関係をドライにしたいなら、親戚・知人のいない職場の転職の方が絶対におすすめです。
親戚のコネを使った転職が向いている人
親戚のコネ転職が向いている人も当然います。3つ例を取り上げます。
転職理由:親戚の家業内容がやりたい仕事と一致する人
親戚のコネで入社する先でやりたい仕事があるなら絶対に入社すべきです。
コネ入社だと、やりたい仕事を最短距離でやれることが多いです。
生き生きと働いていれば周りから文句を言われることもなく、どんどん評価されていくでしょう。
転職理由:親戚の家業を継ぐ予定の人
親戚の家業を継ぐ決心をしている人は、コネ転職は全く問題ありません。
覚悟を決めているなら、ちょっとのトラブルなら問題なく乗り越えられます。
後継ぎとして堂々と隠さず入社しましょう。
転職理由:何度も面接に落ち心が折れた人
何社も面接して採用されず、失業保険も貰えなくなり生活が厳しくなりそうな人、心が折れた人は、コネでもいいので職場を確保することが大切です。
仕事・給料があることの安定感は心の余裕を生みます。親戚に甘え転職後の働きぶりで恩返しするなら、コネ転職をぜひ活用するといいでしょう。
まとめ
親戚のコネで転職した場合、通常の転職活動より楽に入社できます。
しかし入社後にコネ入社がばれて居づらい思いをする可能性はあり、職場の人間関係には通常の転職よりも気を遣う可能性が高いです。
コネ転職のメリットデメリットを踏まえ、慎重に転職先を決めたいですね。
ちなみに、退職するときも
「親戚に家業を手伝ってほしいと頼まれまして…」
というのは退職理由として角が立たず、受け入れられやすい退職理由ですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。今日も一日お疲れ様でした。